ふぁるまちすたあぽてーかー ~薬と本とときどき彼女~

このブログでは薬学的なこと趣味の読書(漫画含む)、ときおり彼女との話を書いてます

アンサングな病院薬剤師の日常① ~術前休薬~

どーも

じゅんじゅんです

病院薬剤師は何をしている仕事なのかを気軽に知ってもらえるような記事を書いていこうと思います!

始めに軽い自己紹介します!

中小病院でICU(集中治療室)心臓血管外科病棟担当の4年目薬剤師です。

同じ病院に嫁がいます。

薄月給病院薬剤師として働く日常を知ってもらうため、趣味(本、漫画、アニメ)の共有をしたくブログを始めました。

 

目次

 

 

薬剤師の仕事って・・・

病院薬剤師の仕事はわかりづらい、伝わりにくい・・・

そもそも薬剤師の仕事は棚から薬を出すだけというイメージの方もいるかと思います。

薬剤師の仕事は縁の下の力持ちのようなことが多いです。

 

アンサング=讃えられない

そんな薬剤師の日常を記事にしていこうと思います。

 

【アンサングシンデレラ 病院薬剤師の処方箋】

 

ドラマの放送が延期になっていますので、放送前に少しでも病院で働く薬剤師の仕事を知ってもらえればと思います!

 

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‘僕‘を中心に話を進めていきたいと思います!

 

中小病院の薬剤師の日常~手術前の飲んじゃいけない薬~

僕は心臓血管外科病棟を担当している。

入院していくる患者さんのほとんどは心臓の手術を控えた方がほとんど。

病棟にいる薬剤師は入院してきた患者さんが飲んでいる薬を確認し、飲み合わせや、手術前に飲んではいけない薬を飲んでいないかなどのチェックする。

ここでいう飲んではいけない薬というのは、‘血をさらさらにする‘薬だ。

手術内容によっては‘血をさらさらにする‘薬を飲んだままにすることもあるので、患者さんが飲んでいる薬だけでなく、手術内容や検査内容を確認し、主治医に飲んでいる薬の内容についてまとめ報告している。

やはり患者さんは主治医の先生や、看護師、リハビリをするときにいつもついている理学療法士が印象に残ったり、感謝することがほとんどだろう。

薬剤師は中々印象に残らない。

それでも、陰で活躍しているのだ。

 

先日入院してきた患者さんの薬を確認していた時のことだ。

その患者さんは‘血をサラサラ‘にする薬を2種類飲んでいた。

その2種類は別々の病院からでていた。

主治医との入院前の話では1種類だけ手術前に中止することになっていたようで、患者さんもしっかり事前に中止していた。

 

「もう1種類血をさらさらにする薬飲んでいるんだけど、大丈夫かね」

 

僕は違和感とまずい空気を感じた。

 

「主治医の先生にはもう1種類飲んでいると伝えましたか?」

と質問すると患者さんから

「言ってはないけど、お薬手帳は見せたよ」

 

なるほど、これは主治医の先生が見落としている可能性があるなと僕は思った。

最近の薬はジェネリック医薬品が多く流通している。

ジェネリック医薬品とは厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品のことである。
詳しい話は省くが、ここで必要な知識は
同じ血をさらさらにする薬で有効成分も同じなのに名前が違う
ということだ。
 
僕は患者さんのお薬手帳には主治医の先生が知っている名前ではない薬が記載されていたため、先生が見逃している可能性を考えたのだ。
 
先生にもう1種類血をさらさらにする薬を飲んでいることを伝えるとすぐにその薬も中止することになった。
ジェネリック医薬品で名前が違っていたため、勘違いしていたそうだ。
血をさらさらにする薬を飲んでいると手術内容によっては出血のリスクが高くなる。
出血量が多ければ輸血も必要になることがある。
もう1種類血をさらさらにする薬を止めたからといって、出血量が少なくなったとかそういった事実はわからない。
主治医の先生がスムーズに手術できたことにつながったかもわからない。
あくまで出血のリスクが下がったということだけだ。
それでも僕は手術がスムーズにいったこと、輸血しなかったという事実がカルテに記載されていることを見るとうれしくなる。
 
これは薬剤師として当たり前の仕事ではある。
讃えられない=アンサングな仕事である。
それでも、病院で薬剤師として働くことは楽しいのである。
 
では