ふぁるまちすたあぽてーかー ~薬と本とときどき彼女~

このブログでは薬学的なこと趣味の読書(漫画含む)、ときおり彼女との話を書いてます

ICUで薬剤師が業務遂行する上で役に立った一冊!

初めて病棟に専属薬剤師として配属になり、買ってよかったと思えた本をご紹介します!

 

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病院で働き始めて2年目の冬、僕が働いている病院の薬剤部は実践主義のため、ある程度業務が行えるようになると専属で業務を行う病棟が割り振られる。

僕はICU(集中治療室)の担当となった。

ICUは重症患者が入ってくる、一瞬の判断が試される病棟だ。

 

術後の患者は挿管されており、話すことができない。

多くの薬剤が投与されているため、ルートはたくさんある。

挿管されているのでもちろん薬は飲むことはできない。

ICUの薬剤師は飲み薬だけでなく、注射薬について確認しなければならない。

配合変化や、投与速度、抜管後は薬剤の再開時期など主治医の先生に確認し、ベッドにいる患者に説明、また薬の効果、副作用の発現がないかなど確認する。

いつ患者の状態がかわるかわからない状況の中、医師、看護師、理学療法士、薬剤師など多くの医療スタッフが重病の患者を支えている。

 

そんな病棟に配属された初日のことだ。

前任の先輩から最低限覚えておくべき薬剤については教えられていたので、勉強していたが、あくまで‘最低限‘だったのだ。

ICUで業務をやっていると飛び交う横文字、カルテには呪文のようなアルファベットの羅列・・・。

前もって勉強してからICUの業務を開始したつもりだったが、とんでもなく甘かった。

 

初日の洗礼以降、勉強しなくてはと思い、書店に出向いた。

わからない横文字やアルファベッドの羅列は携帯で調べれば出ては来るが、いちいち調べるのは手間がかかる。勉強しつつも略語の解説が載っている本はないかと探していた。

そんなとき一冊の本が目にとまった。

 

【心臓血管外科 周術期管理のすべて】

 

ICUには心臓血管外科の術後の患者だけが入室してくるわけではなかったが、主な患者には違いないので、少し値ははるが購入することにした。

タイトルから薬剤師向けではないことはわかっていたが、やはり詳しい術式などが載っており、薬剤の情報は少ないのかなと読み進めていくと

章ごとに疾患に対する術式、薬など含む術後の管理が載っており、これは面白い!

そう思った。

薬剤師であれば術式の内容は知らなくてもよいかもしれないが、術式によっては使用する薬剤も違えば服用する期間も変わってくる。

それがこの本には載っており、患者に術後に開始する薬剤の説明をするときにとても役に立った。

また、章ごとの最終頁に章の中ででてきた略語、日本語訳が載っていたり、参考文献がのっており、勉強するにも調べるにもとても助かった。

薬剤師として必須の本ではないと思うが、周術期管理のイメージがつき、よりよい服薬指導につながる一冊であった。

略語についても学べるのでカルテの内容も把握できるようにもなり、少々値段はしたが、全く後悔のない買い物となった。