ふぁるまちすたあぽてーかー ~薬と本とときどき彼女~

このブログでは薬学的なこと趣味の読書(漫画含む)、ときおり彼女との話を書いてます

下剤の選択~う〇こでなくて怒られた話~

どーも

じゅんじゅんです。

 

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入院患者さんの排便のコントロールって難しいですよね

症状に合わせて薬使ってねという話と、内服薬によっては飲むタイミングをずらさなければいけないのもがあるので気を付けてくださいという記事です。

 

僕はICU担当ですが、他の病棟薬剤師が休みの場合はその病棟のフォローにいくことがあります。

ある日心臓血管外科病棟のフォローに入ったときのことです。

看護師さんからこんな相談受けたんです。

術後、なかなか排便がでなくて困っている。

いまはアローゼンとセンノシド錠を定期的に飲んでいて、どうしてもでないから、レシカルボン坐剤使いました。

でないからといって踏ん張りすぎてしまうと血圧上がっちゃいますしできれば自然な排便がいいですよね・・・。

 

今回の場合は術後、環境、様々な要因が考えられました。

で、その患者さんに面談しに行ったんです。

訪室したとたん、

 

「座薬をくれ!座薬を使ったら、前は出たんだ!座薬だよ座薬!」

なにを聞いても、

 

便をだすから座薬くれ!

 

と言わんばかりに話を聞いてくれず・・・

これは無理だと退散しようとすると、

「お前なにしに来たんだ!ふざけるな!座薬持ってこい!」

なぜかわからないが、怒られました(笑)

たしかに、話をきちんと聞けずに退散しようとしたのは悪かったですね。

 

 

まず飲んでいたアローゼンとセンノシドですがこれは

大腸刺激下剤というものに分類されます。

大腸刺激性下剤には

プルゼニド(成分名:センノシド)・アローゼン顆粒(成分名:センナ)・ピコスルファートNa(成分名:ラキソベロン)等

ざっくり作用を書くとこれらの薬は大腸へ直接刺激を与えて腸管を動かすことによって排便を促すような薬です。

大腸刺激性の下剤は繰り返し使用することによって耐性ができ薬が効きにくくなることがあったり、使用することが癖になり習慣性を生じることがあります。

※ピコスルファートNaはセンノシドよりも習慣性の副作用が少ないといわれています。

 

僕の意見としては

長期間服用すると耐性ができてしまうので長期連用を避けることと添付文書よりなっているので、入院期間中の使用は特に問題ないと思っています。

ですが、これはあくまで入院中から大腸刺激系下剤を開始した患者さんに限りの考え方です。

 

入院前から飲んでいる患者さんは長期連用にあたるので、毎日どれくらい服用していたのか、どれほどの量を使用していたのか確認する必要があります。

腸管がマヒし、同じ量では効かなくなってくるため量が増えていってしまいます。

 

今回の場合は話を聞いていくと、入院前から使用歴があり、日によって量を調節しながら使用していたと

ということは、耐性化と依存が起きているかもしれません。

 

ここで使えるといえば塩類下剤でしょうか

よく言われている酸化マグネシウムがあります。

腸内の水分量を増やし、便を軟化し、膨張した腸内容物が腸を刺激します。

癖にならないといわれていますね。

1日量は2000mgまで服用することができます。

酸化マグネシウム・・・Mgが含まれているんですよね。

Mgは一部の抗生剤(キノロン系やテトラサイクリン系)とキレートを形成し、吸収が落ちてしまうことが考えられます。

酸化マグネシウムを使用する前に患者さんが飲んでいる薬についても確認してから、使用するのが無難ですね。

 

今回は抗生剤等の服用もなく、その他にもキレート形成する薬剤も服用していなかったため、酸化マグネシウム330mg 3錠を追加することで、便がでるという・・・

便がでなかったのは腸が動いていなかったのではなく、便が硬かったせいだったみたいですね

でてよかったです(笑)

 

また今度下剤について詳しくまとめますー<(_ _)>