ふぁるまちすたあぽてーかー ~薬と本とときどき彼女~

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新型コロナウイルス治療薬として特例承認されたベクルリー(レムデシビル)とは?薬剤師が解説

新型コロナウイルスの治療薬になりうるとされている

 

‘レムデシビル‘

 

今回はどんな特徴があるのか簡単にまとめたいと思います。

 

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レムデシビルはどんな薬?

レムデシビルは成分名で、ベクルリーは商品名となっています。

もともとエボラ出血熱に対する薬として開発されていた薬でした。

作用機序としてはATPの代わりにウイルスのRNAポリメラーゼに取り込まれ伸長反応を阻害する作用となっています。

これにより、ウイルスの増殖を抑えることができると言われています。

 

 

用法用量は

成人および体重40kg以上の小児には、初日に200mg、2日以降は100mgを1日1回

上記よりも小さい小児には初日に5mg/kg、2日以降は2.5mg/kgの投与となっています。

最長投与期間は10日となっていますね。

使用できる患者はSpO2 94%以下、酸素吸入を要する、ECMO、侵襲的人工呼吸器管理のいずれかの対象となります。

ただ当面は流通はコントロールされるようなので、ICU(集中治療室)に入っている重症とされる患者に投与される見込みのようですね。

 

副作用は?

レムデシビルの警告の欄には急性腎障害、急性肝障害があらわれることがあると記載があるので毎日の検査値の確認は必須となっています。

添加物のスルホブチルエーテル β-シクロデキストリンナトリウムが尿細管に蓄積することで悪化するとの記載もあり、腎排泄型の薬を内服していた場合は注意が必要そうですね。

 

点滴静注用製剤

剤型には点滴静注液と点滴静注用の2種類。

点滴静注液は名前の通り液剤になります。

液剤のほうが一見使いやすそうですが冷所保存となっており、使用の場合は20~25度に戻してからの使用になりこの温度の下では12時間を超して保存しないこととなっています。

またこのレムデシビルは生食に希釈して投与する薬剤です。

希釈後は4時間以内に使用し、それを越す場合は破棄することとなっていますね。

 

点滴静注用はというと白色~微黄白色~黄色の塊 の注射用凍結乾燥製剤

バイアルに 19 mL の注射用水を加え、直ちに 30 秒間撹拌し、2~3 分間静置した後、澄明な溶 液であることを確認する(濃度 5 mg/mL)。内容物が溶解しきれない場合は、撹拌及び静置を 繰り返す。

注射用水に溶解後、20~25℃で 4 時間又は 2~8℃で 24 時間以内に使用すること

(添付文書より抜粋)

 

保存管理方法と希釈後の投与までの時間に注意が必要そうです。

 

 

 

特例承認されたばかりで、まだわかっていない副作用等もあると思うので、今後もでてくる情報を注意深くみていく必要がありそうです!